アメリカの医療について付け足し編
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最終更新日:2015/11/27
アメリカでは健康に注意 パフォーマンス 風水 チェック サーバー チューニング データベース ウェブ
先日、以前経営していたセブンイレブンから年末調整のチェックをもらった。155ドルであった。もうセブンイレブンの経営を止めたのが去年の2月だから、10ヶ月たった後チェックをもらってちょっと驚いた。どうしてこれだけかかったのか謎ではあるが… まあ、払わないでいいだけ、よしとしよう。また、今日は朝の会議で表彰された。11月の終わりから12月にかけて、ウェブ・データベースサーバーのパフォーマンスがわるく、それのチューニングに関ったからだ。20ドルの表彰であったが、もらわないよりはいい。
これも風水のしわざか?(”風水を馬鹿にしてはならない”のページ参照)
ところで、この2,3日ほど、アメリカの医療について、新しくブログで知り合った人たちと意見を述べ合った。僕の医療経験について今日は述べることにしよう。コロラド挑戦記の医療システム記事や海外生活の現実 良い?悪い?のカナダの良いところも参照していただきたい。


アメリカの医療保険というのは、複雑でピンからキリまである。自分で注意してすべての項目を理解しないと、余計に医療保険料がかかることが良くある。
僕のケースでは98年に大学を卒業してから、すぐ会社で働き始めたため、会社を通して提供される医療保険に今まで入っている。
基本的にアメリカの医療保険は次の2種類に分かれる。
1.Co-payといわれる一定額を医療サービスを使うたびに払う。
2.Co-insuranceといわれる医療サービス価格の*%を自分で負担して払う。
すこし、詳しく行ってみよう。
1の場合はあまり細かい医療費を計算するのが面倒な人に最適であるが、医療保険代が2の保険に比べて割高なような場合もある。Co-payの場合は月にいくらか決まった保険料を払い、なおかつ、病気や怪我で病院に世話になった時に前もって決められたCo-payの価格を払う。もちろん、Co-payが低い場合は余計に月の保険料がかかるのがふつうだ。
Co-payプランのいいところは、細かい計算なしで、いつでも前もって決められたCo-payを払うだけで良い。それ以外はすべて保険がカバーしてくれる。そのため保険料が余り気にかからない人はそれだけで、細かいことはすべて忘れることができる。去年まで僕はこのタイプの保険に入っていた。
ところが、2007年度になって、同じCo-payの医療保険プランの月掛けの保険料が250ドル以上上がるようになった。そのため、一年で3000ドル保険料だけでこれまで以上にかかるようになる。それで、他のプランに真剣に変えようと思った。
そこで2のプランに変えることにした。もちろん、この中にも5つ違ったプランがあり、選択をしなくてはならなかった。
今年のプランはこんな感じだ。
– 最初の2400ドルの医療サービス費は全額自分で負担。
- 月掛けの保険料なし。であるが、2400ドルまでは税がかかる前の状態で、会社の給料から引くことができる。これはもし使わなければ、次の年に繰り越すことができ、また、4%近くの利子がつく。
- 最初の2400ドル以降は保険がほとんどのサービスを90%カバーしてくれる。
- 自分で払う最高金額は1年で4200ドル。これ以上払った場合は保険が100%カバーしてくれる。
- もちろん、この保険会社のネットワーク内の医療施設を使うと割引がある。
ここで、4200ドルまで自分で払うことになると、最初の2400ドルを引いた、1800ドルが保険が90%効いた後自分ではらわなければならない金額である。1800ドルが自分の分の残り10%に値するわけだ。そうすると、医療サービス費というのは1800ドルを10%で割った、18,000ドルに値する。最初の2400ドルを足すと、20,400ドル。200万円ちょっとの医療サービスを受けたことになる。
ここでちょっと考えてみることは、現在の家庭の健康状態でこの4200ドルを自費で払わなければならないときというのはどういうときであろうか?
ここ8年の僕の家族の状況であると、200万円以上医療がかかったときは1年もない。もちろん、この8年間に生まれた3人の子供を入れてだ。
そういうことなので、普通にそれほど病気もなく過ごした年の場合はこれから後少なくとも数年は同じ状態が続くように思える。もちろん、事故などで入院するかもしれない。そのときは状況にもよるが総額200万円以上の医療サービスがいるかもしれない。
そうなったときは自費で4200ドル払って、すべての残りは保険にお任せだ。Co-payプランの場合は保険料だけで年間4200ドル以上かかり、また、自分でCo-payをカバーしなくてはならない。そのため、最悪のケースでも去年とほぼ同じ保険料を払うだけで、最悪でなければセーブできる可能性が高い。
上にも述べたようにもし、最初の2400ドルをつかわなっかたとしよう。家族がすべて今年健康だったときのことだ。そうすると、この2400ドルはなくならない。 次の年に使えるのである。
また、このプランは年に2回の検査(たとえば、血液検査)と100%カバーしてくれる。子供のインフルエンザ予防接種も100%カバーだ。そのため、保険会社としても、我々の健康に気を使ってくれている感じがある。すべてのクレームはインターネットででき、かなり都合がいい。
最終的にこのプランに乗り換えるときに過去数年の家族の医療歴をしらべ、年の終わりにどれだけ金額総額がかかるかどうかシミュレーションのテストをした。
それによると、今回のプランは前のプランよりも2000ドルくらいのセーブの可能性があることになった。これはただ可能性があるだけで、今年家族がどれだけ健康であるかにもかかっているが。それでも、自分でコントロールできる保険料や検診の100%カバーなどが気に入って、このプランにした。また、最初の2400ドルの高い自費があると、家族内でもより気をつけて、健康を維持しようとする気になる。
アメリカの医療費は年々高くなり、我々は皆、頭を抱えている。どうか適切な医療保険を選んでもらって、健康に気を使い、まさかの時に備えていただきたい。
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Comment
なるほど、Co-payというシステム知りませんでした。それならどんな大きな病気をしても、家庭が崩壊するほど大きな支払いを請求されることはないわけですよね?最悪ケースでもCo-payで指定された最大額を支払えばよいわけですね。それならまあ比較的健康な人はそれでもよい気もしますね。僕の意見ですが、保険、というのは、人生、家庭が崩壊するのを防ぐ、つまり数万円払わされる程度であればOK、それが目的だと思っています。
アメリカ人の友達とこの議論をしたことがあるのですが、彼らは、病気はある程度、良い生活習慣をすることによって防ぐことができる、というのです。まあ確かに、日本の田舎の病院のように、とくになにも悪いわけではないのに老人が毎日のように病院へ向かう、病院が社交場のようになっている、それはすべて税金でまかなわれている、といったおかしいこともおきませんよね。だからこのシステム、悪いばかりでもないような気もします。
ただし、最低レベルの医療は国が保証しても良い気もします。それにこれが自由の国アメリカ、つまり頑張れば頑張るほど上の階級へ進め、良い生活が送れ、良い保険を持てる。これでこそ、アメリカなんですよ、きっと。アメリカの魅力でもあると思います。
保険はとても奥が深いです。今回、マサルさん、Mapleくんさんと語り合うことができて本当に勉強になりました。私は日本にいた時、某生保会社で働いた経験があるのですが、アメリカの保険を選ぶのはまさに、日本の任意保険を選ぶのとそっくりだ、というのが私の感想です。健康でいられる努力をするのと同時に、如何に保険料を抑え自分や家族に相応しい「必要最低限」の保障を持つか、というのが「キー」ですね。こうして知識を得ていくことで賢い選択ができるようになる、日々勉強ですね!
マサルさん、リンクありがとうございます。私のにもマサルさんのを貼らせて頂きますね☆
>>Mapleくんさん、こんにちは!Co-Payは毎回病院に行くたび払い、そのほかに月掛けの保険料を払います。それができれば(この月掛けが家庭の崩壊をまぬかなければ)それ以外の支払いは請求されません。。。ところで、最低レベルの医療は国が保証というのはいいのですが、特にコロラド州はメキシコからの不法入国者が多く、また、病院は保険やお金がなくても重症で病院に来る患者はどんな人でも治療しなくてはならないというルールがあるので、現実状態でメキシコ人の納める税金より彼らの使う方が多いと聞いたことがあります。そうなると、我々の払う税金でもこの人たちの治療に回せなくなり、結局州や国で最低限の無料の治療は提供できないみたいです。カナダには不正入国者は少ないのですか?
>>さくらさん、こんにちは!ホントにその通りですね。去年の8月に両親がコロラドスプリングスに移住したのですが、医療保険の複雑さに頭を抱えています。もうすぐ、6ヶ月になるので短期医療保険から長期医療保険に切り替える準備をしています。それの記事もそのうち書きますね。それではまた!