アメリカの大学院はそれほど頭が良くなくても行くことができるのか?
”頭が良くなくても”とは奨学金がもらえなくてもということで、英語ができないことではありませんよ。。。 あしからず。。。
僕の場合は大学院にタダで行きました。
コロラド大学ボウルダー校とはこんな感じです。
では、どうやって??
勤務中の会社に払ってもらいました。 あはは。。。自分で払うよりは誰かに快く払ってもらうほうがいいですよね。
金額的には100万円を超えてると思います。
大学在学中は僕はコロラド州ボウルダー近辺に住んでいたのですが、大学卒業後はコロラドスプリングスに住みました。そのため、大学院へ行くにはいろいろ難関がありました。というか、ほとんど遠くで大学院へ行きたくなかっただけですけど。。。
それで、大学院はコロラド大学ボウルダー校のテレコミュニケーション科に決めました。
アメリカでテレコミュート(Telecommute)というと、家から仕事をすることを指します。
それで、このテレコミュニケーション科は7,8年前は家から勉強できる唯一の大学院プログラムのひとつだったんです。
そして、歴史をさかのぼってみると、たしか1972年くらいからコロラド大学ボウルダー校のテレコミュニケーション科は始まったと聞きました。(ただ、記憶にあるだけですが、ホントかどうかチェックしてません。。。)
そのため、テレコミュニケーション科としての歴史はアメリカの大学院のなかでも一番古いというのを覚えています。
今はこのプログラムも進化を遂げて、すべてインターネット上で授業が受けられるらしいのですが、僕がいた時は授業のビデオテープを家まで送ってもらいました。
この便利さもあり、中にはヨーロッパやアジアの生徒も結構いました。もちろん、学校内で授業を受けるのもいいわけですが、僕の場合は日中働いているので、夜家でビデオをみて、教科書を読み、勉強してました。
会社ではProctorという試験監視役の人を割り当てて、試験を受けるときに見張ってもらいました。遠距離なので先生が監視できないためです。
プログラム自体が遠距離の生徒を対象にしているので、試験やレポートの最終受付日のある程度は融通が利きました。やっぱり、たまにはいろいろな理由から締め切りの日を守れないときがあるんですよね。
特に教材、ビデオテープを普通の郵便で送るときはなおさらです。外国に送ったら、場所によっては1週間くらい遅れるときもあったみたいです。
僕の場合はほとんど次の日にビデオが来ましたが。。。
それで、10クラスくらい、3年にわたって取りました。毎セメ一クラスか多いときに2クラス。
これで十分忙しかったです。
テレコミュニケーション科というのは通信関係いろいろのクラスが集まっており、電話の歴史から始まって、衛星関係、ケーブルテレビ通信、TCP/IP通信、ネットワーク管理、インターネットポリシーなど多岐にわたったクラスを取ります。
今思うと、IT資格を取った後にこれらの大学院のクラスをとれば、もっとためになったかと思いますが、それは仕方ないですね。。
僕が一番好きなクラスは衛星関係のクラス、そして、TCP/IP通信のクラスでした。
衛星関係はどちらかと言うと、数学の上級クラスの感じで、ほとんど半分が数学でした。。。
TCP/IP通信のクラスは、普段気にしないインターネットがどういう風にして、通信パケットを送るなど、ホントに細かい通信の内容を勉強しました。
このクラスの先生の苗字は”Gates”で、誰かが、あのマイクロソフトのビルゲイツの親戚だと言っていました。ほんとかどうか知りませんが。。。
大学院に入る前は、大学院ではかなり専門的なことを習うのであろうと思っていましたが、大学院のレベルではそれほどひとつのことを学ぶのではなくて、やはり、その分野でのいろいろな知識を身につけることが目的のようです。
ということなので、自分でひとつの分野だけを勉強したいのであれば、博士課程に行く必要があるんですね。。。
僕は今のところ、博士課程に行くつもりはないですが、子供が大きくなったらやってみるのもいいかと思います。
会社選びの時は、きっぱり面接で大学院へ行くサポートがあるか聞いたほうがいいと思います。
もちろん、エンジニア系の仕事で例えば心理学の大学院へ行くのは無理だと思いますが、工学系の大学院のサポートをしてくれるかもしれません。
アメリカの会社の中には入った後に能力、知識向上する姿勢を重視するところが多いので、聞けば、ほとんどのところがサポートしてくれると思います。
(もちろん、これは労働ビザを取るほうが先になると思いますが。)